

大学4年でフレディー・ハバードのソロを聞いて全身に鳥肌が立つような感動を覚えました。
私は、すぐに真似してみようと思い、アルトサックスを買いました。
全然CDの音と違うのでとてもがっかりした覚えがあります。
そうです。
ご存じのように、フレディー・ハバードはトランペット奏者だったのです。
今でこそ言える笑い話ですが、その時何も知らなかった私は、フレディー・ハバードをサックス奏者だと思い込んで、トランペットではなく、アルトサックスを買ってしまった訳です。
せっかく買ったものですから何となく吹くようになりました。
翌年社会人になり、初めてのボーナスでテナーサックスを買ってからというもの、それから本格的にサックスの奥深さに魅入られ、毎日吹くようになりました。その時以来、サックスは自分の人生そのものと言っていいくらいの存在です。
その後、会社勤めをしながら東京で色々なプロからサックスを教わり、ビンテージサックスやマウスピースに深い興味を持つようになりました。
色々と研究を重ねるうちに、サラリーマン時代のボーナスや給料の大半はサックスのコレクションに消えていきました。
同時に数多くのサックスプレイヤーのCDを聞いて、東京でジャズバーのセッションやプロのライブにも通い、渡辺貞夫さん、マルタさん、ビリーホリデイ等の自伝を読み漁りました。
そのように音楽はあくまで趣味としていた時期に、仕事でオーストラリアへ出向いた飛行機の中でアメリカ人の女性と出会いました。
とても魅力的な女性で、好きなことをやっている彼女との出会いで考え方が大きく変わり、自分が本当に好きな事で生きていきたい!と考え始めました。
そして、お金も何もない状態から「楽器を販売する仕事をやろう!」と決意します。
以来、カリフォルニアのNAMMショー視察を皮切りに、通信販売、展示会などを中心に楽器を販売し始めました。
おかげさまで全国のサックス好きのお客様に恵まれ、私自身も素晴らしい演奏仲間とともに、音楽ライフを楽しむ毎日です。
しかし、サックスを中心として楽器販売をしているうちに、
「海外の製品、それも数十年前のもの以上の製品がなぜ作れないんだろう?」
「現在の技術で、最高のサックス、マウスピースと言われているものを再現できないだろうか?」
こんな想いを抱き始め、様々な工場や職人を駆け回った末に、世界の最高級品を研究し尽くした製品を、ようやく世の中に出せるようになりました。
現在では、サックスメーカーとして、産声を上げたばかりですが、すでに世界の市場で話題になっています。
ここまで来れたのも、これまでのお客様との出会いのおかげです。
本当に感謝しています。
AIZENの常に世界最高を目指す商品を通じて、これからも少しでも多くの人々と音楽の楽しさと感動を分かち合いたいと思います。
AIZEN代表 久保田稔



