メッキ・ラッカーによる音色の差

メッキ・ラッカーによる音色の差

サックスの音色は7割方奏者によって決まります。残りの3割の音色がマウスピースやリード、本体で左右されます。

(注)各メーカーごとに管の厚みやラッカー、メッキの厚みに差がありますので、以下の情報は参考までにとどめてください。

管体の素材について

大きく分けて3種類あります。

■真鍮

銅70% 亜鉛等30%の合金。
サックスでは最もオーソドックスな素材で乾いたサウンド。

■ブロンズ

銅85%ー95%
真鍮よりも銅の含有量が多く真鍮よりやや遠鳴りは弱まるがダークで暖かいサウンド。

■スターリングシルバー

銀92.5% 銀独特の倍音を多く含んだ、太く重量感のあるサウンド。

ラッカー・メッキについて

最もオーソドックスなラッカー。真鍮などの管体に金色のラッカーをかけた物。ピュアでニュートラルなサウンド。マウスピースなどを使い分けることで幅広い音色をだせる。

■青や赤などのラッカー

通常のラッカーに顔料を混ぜた物。通常のゴールドラッカーよりもラッカーを少し厚めにかけることが多いため、音色が少しダークになる傾向がある。

■サテン仕上げ

本体の研磨時にハケなどで通常よりも粗く磨き、厚めに管厚を残したもの。音に厚みが出て、重量感のあるダークな音色になる。

■アンラッカー(ラッカー無し)

真鍮などの管体の素材むき出しのもの。本来の鳴りを妨げる余分な物が無いので、抵抗感が少なくなり、よく管が振動する。このためパワーがでて、管体本来の雑味を吹くんだサウンドになる。裸の金属むき出しなので表面が酸化し、くすみや錆が浮きやすい。気になる場合には定期的にポリッシュで磨き錆を落とさなければならない。

■金メッキ(ゴールドプレート)

真鍮などの管体に金メッキをかけた物。芯があり太いサウンド。音に広がりが出る。輝かしい音色。メッキも管体と一緒に振動するため、よりパワーが出る。真鍮地にはメッキの定着を良くするため、下地にニッケルメッキをかける事が多い。このため抵抗感が増える。

■銀メッキ(シルバープレート)

真鍮などの管体に銀メッキをかけた物。やや明る目だが、倍音が豊かで密度の濃いサウンドになる。メッキも管体と一緒に振動するため、よりパワーが出る。真鍮地にはメッキの定着を良くするため、下地にニッケルメッキをかける事が多い。このため抵抗感が増える。表面にクリアラッカーがかかっていない物は空気中の硫黄分と化合して表面に黒い被膜をつくるため、シルバーポリッシュで磨くなど、定期的に掃除しなくてはならない。

■ピンクゴールドメッキ

真鍮などの管体に金・銀・銅を混ぜ合わせたメッキをかけた物。芯があり太いサウンド。銅が含まれているのでGPよりも柔らかい音色になる。メッキも管体と一緒に振動するため、よりパワーが出る。真鍮地にはメッキの定着を良くするため、下地にニッケルメッキをかける事が多い。このため抵抗感が増える。

■ニッケルメッキ

真鍮などの管体にニッケルメッキをかけた物。メッキも管体と一緒に振動するため、よりパワーが出る。抵抗感はきつめ。輪郭のはっきりした、やや線の細い、硬い音色になる。ニッケルの剥離を防ぐため表面にクリアラッカー等をかけることが多い。